ICU白熱教室 ~震災と平和~

Lecture

2011年度のICU祭シンポジウム企画の動画です。

是非ご覧ください。

 

講演パート①: 柴田鉄治さん 「メディアの役割」

1935年生まれ。男性。1959年東京大学理学部物理学科卒業。同年。朝日新聞入社。

論説委員、科学部長、社会部長、出版局長、論説主幹代理、総合研究センター所長、朝日カルチャーセンターなどを歴任した。その後は国際基督教大学客員教授も務める。大学では地球物理を専攻し、南極へは第7次観測隊に同行、第9次隊の極点旅行も取材。現在は科学ジャーナリスト。著書に『新聞記者という仕事』(集英社)、「科学事件」(岩波新書)「原発国民世論」(ERC出版)などがある。

 

ジャーナリストという仕事に精通している柴田氏からは、震災時におけるメディアの報道、またこれからのメディアの使命についてお話をいただきました。

 


講演パート②: 森川すいめいさん 「心のケア」

1973年生まれ。男性。陽和病院勤務。明治鍼灸大学卒鍼灸氏。日本大学医学部卒。

阪神大震災での1年間のボランティアを始めとし、路上生活者支援活動など、さまざまなボランティア活動を行う。2003年、ホームレスを支援する「TENOHASHI」を発足させる。日本大学卒業後、同団体の代表に就任し、2008年には「TENOHASHI」をNPO法人化させる。2009年に世界の医療団(特定非営利活動法人メデュサン・デュ・モンドジャポン)「東京プロジェクト」代表医師に就任。震災後、岩手県大槌町にて世界の医療団「こころのケア」を中心とした医療支援活動に精神科医師として活動開始。現在は一陽会陽和病院で勤務、立教大学兼任講師。趣味として、アジアやアフリカを中心に約 40 ヶ国バックパッカーでまわる。

 

実際に医師として震災の現場で活動をしている森川氏には、震災後の支援現場の実情と、これからの支援の在り方についてお話をいただきました。

 


講演パート③: 飯田哲也さん 「自然エネルギーの展望」

1959年生まれ。男性。1983年、京都大学原子核工学専攻修了。同年、神戸製鋼へ入社。

電力中央研究所勤務をへて、1998年、東京大学先端科学技術センター博士課程単位取得満期退学。現在、非営利の研究機関の代表を務めつつ、複数の環境NGOを 主宰している。また科学者でもあり、多方面で活躍している。自然エネルギー政策では国内外で第一人者としても知られ、鳩山政権では行政刷新会議の事業仕分け人に指名された。著書に『北欧のエネルギーデモクラシー』(新評論)、共著では『原発社会からの離脱――自然エネルギーと共同体自治にむけて』(講談 社)などがある。 

 

自然エネルギー政策の研究をなさっている飯田氏には、震災による原発の影響とこれからのエネルギー政策に関してお話をいただきました。

 


講演パート④: 千葉杲弘さん 「教育」

1934年東京都生まれ。国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。

同大学院教育学研究科修士課程修了後、文部省勤務を経て、1961年より1991年までユネスコ勤務。

その後、国際基督教大学大学院教授、日本ユネスコ国内委員、日本ユネスコ協会連盟理事、世界寺子屋運動委員会委員長、ユネスコアジア文化センター識字協力委員会委員長などを務めた。現職はICU教育研究所顧問。

また、フィリピンでのスタディーツアーを通してICUユネスコクラブの創設のきっかけを作り、同サークル初代顧問である。著書にまた著書としては「なぜ識字か:発展途上国の現状」(ICU教育研究所)、「国際教育協力を志す人のために:平和と共生の構築へ」(学文社)、「ドリームじいちゃん:世界平和の夢を追いつづけて」(くもん出版)などがある。

 

世界で様々な経験を積まれた千葉氏には、これまで世界各国で起きた災害とそれに対する支援と比較した今回の日本での震災について、また千葉氏自身が経験した被災の体験もお話いただきました。