2017秋学期 第2回勉強会

ICU祭 勉強会第二弾

 

おはようございます!

 

915日、ICU UNESCO CLUBで秋学期第二回目の勉強会を行いました。

 

テーマは、災後「福島原発事故」を受けてどう生きるか。

原発事故のこと、そして避難者の声を深く掘り下げて学習しました。

 

 

 

 勉強会の流れ

 1.福島原発事故とは

 …チェルノブイリの事例と比較、国際的な視点も交えながら基本中の知識を再確認。

 

 2.被災者の声

 …自殺に至ってしまった酪農家の人の声。子どもが被爆してしまったかもしれない母親の声。

 父親が原発に働きに行ったあとの、子どもの声。

 

3.事故以前の「原発と日本社会」

…原発推進の流れ、「明るい未来のエネルギー」

 

4.なぜ「原発事故」が問題なのか 

 ・原発後の世界の対応、日本社会

 …衝撃的事故でありながら、脱原発に進んだのはドイツのみ。

 この事故が起こったのは原発そのものでなく、「日本社会」に問題があったからなのか?

  ・環境問題の視点から

 …汚染水、除染土処理の現状。どれほどの放射線量があったのか、身体への影響は。

・そのとき、平和や人の生活よりも優先されたことがあったのではないか?

 …真に「安全かどうか」よりも人々を「安心させられるかどうか」が重要視されていたのでは。

 (被ばく量の基準値の緩和、警戒区域の基準緩和など)

 

ディスカッションクエスチョン 

・私たち一人ひとりが捉える福島原発事故とは何か。

・私たち今の世代がこの問題にどう向き合っていけば良いのか。

 ・原子力は平和利用できていたのか?

・原子力は私たちの手に負えないものなのだろうか 

・科学技術に対する万が一にもを懸念した社会的退場要求もなされるべきであろうか。

 (未だ事故が起こっていない科学技術についても、万が一の事故がある可能性があるならば、その技術は応用すべきではないのだろうか)

 ・「福島原発事故」が問題になっている理由とは

 ・私たちは急速に発展する科学技術にどう向き合っていけばいいのか。

 

部員からの意見

 ・市民の不安感が問題だったのではないか。専門家と市民が話せる場を作るべきである。

 ・疑問:原発と他の科学技術は同等に扱われてよい問題なのか?

  そもそもリスクが想定されていない技術を、科学技術として認めて良かったものなのか?

 ・原発の被害、放射線は見えないから、わからないよね、という立場に至ってしまっていいのか

  もっと自分で考えていきたい。能動的に知る姿勢が必要である。

 ・(事故の)Predict はできたけど、Deal withはできなかったというのは、良くなかった。

 

 

改めて勉強会を開いてみると、人口に膾炙した福島原発の問題でさえ、知らなかったことや深く理解していなかった点が浮き彫りになりました。また、ディスカッションでは自分が予期していなかった意見を他の部員から得ることが出来、自らももっと精進しなければ…と奮い立たせられました。

  

次回のブログもこのあと配信予定です! 

 

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